ブラシだけのお手入れとは?
革靴のお手入れの仕方を調べると色々な方法が出てきますが、あまり難しく考える必要はありません。
革靴のお手入れと言えば、ブラッシングをしてゴミやほこりを取り除いてから、クリームを塗り込んで、乾燥を待って磨いて…と結構な行程がありますが、革靴はブラシを使ってブラッシングするだけでも綺麗になります。
また、革靴が傷む原因というのは、ごみやほこりなどの汚れが付着することにより革の水分が奪われて乾燥してしまうことにあります。
革にとって乾燥は一番の敵です。
その要因になるものを、しっかりブラシを使って払ってあげる。
これだけで革靴の乾燥の進行を緩め、長持ちさせることができます。
クリームを使ったお手入れは、基本的には塗りすぎる傾向があります。
余計に塗られたクリームは逆に革靴の寿命を縮めてしまう要因にもなるでしょう。
ブラシだけあればお手入れが成立するので、やり方が簡単で用意する道具もすくなくて敷居が低くくなるギョ。めんどくさいがりやさんでも革靴のお手入れをすることが出来るギョ。
ブラシを使ったお手入れのやり方やコツについて
革靴を手に取る
ブラシで革靴をお手入れするにあたってまず最初に悩むのが、革靴の持ち方だと思います。
どんな持ち方でも全然問題ありませんが、今からご紹介する方法であれば、より効率的にお手入れすることができるかなと思います。
それでは、持ち方についてですが、
手のひらを革靴のソールに向けて、人差し指から小指までを革靴のソール側のヒールの前あたりを下から持ちましょう。
この部分がソールの中でも一番汚れがつかないところなので手で持つのに最適です。
そして親指でそのまま挟んで完了です。
このやり方であれば普段地面と接するところを避けて持つことが出来るので、手が汚れにくいです。
また、一回持ち替えるだけで一周ぐるりとブラッシングすることが出来ます。
馬毛ブラシを持つ
正しい持ち方を心がけることで、より効率よく効果のあるブラッシングをすることが出来ますし、上手くできるようになるとブラッシングがとても楽しく感じます。
これからご紹介する持ち方を参考にしていただければ、より効率よく効果のあるブラッシングをすることができます。
大体のブラシは横長の長方形の形状なので、まずは横に向けましょう。
そして親指を下にして、中指と薬指でブラシを掴みます。
残りの人差し指と小指でブラシを押さえつけるように持てば完成です。
慣れるまでは少し手が疲れるかもしれませんが我慢して乗り越えましょう。
ブラシでアッパー(本体)部分のほこりなどを払い落とす
あとは思うがままにブラシを持ってゴミやほこりを掃きましょう!
革靴を持ったら、まずはアッパー(本体)をブラッシングしていきましょう。
目に見えるごみやほこりを目掛けて行うというよりは、全体的に満遍なくブラッシングしていきます。
手首のスナップを効かせてシャッシャッとブラシを往復しましょう。
だいたい綺麗になったなと思ったくらいでやめてOKです。
ブラシでコバ周辺に溜まったほこりなどを払い落とす
アッパーを一通りブラッシングしたあとは、コバ周辺をしていきましょう。
特にアッパー(本体)の革とソールの付け根あたりのくぼみに、一番汚れが溜まるので重点的にブラッシングしましょう。
このコバ周辺に関しては、歯磨きをする時のようなイメージで、汚れをかき出す感じでブラッシングしましょう。
ブラシでヒール付近の削れカスを払い落とす
最後はヒール周りのヒールの削れカスを払い落としましょう。
1日革靴を履いて帰ってくると、ヒールが削れてカスが周りに付いていることを確認できるかと思います。
これもブラシで払い落として綺麗にしましよう。これで一通りのブラシでのお手入れは完了です。
ざっとブラシを使ったお手入れの手順をご紹介しました。なかなか目に見えて艶が出たりするわけではないので難しいですが、これらの手順でブラッシングすることで革靴は確実に綺麗になり長持ちするようになります。
おすすめのブラシとは
最初はどんなブラシで始めてもらっても構わないと思います。ブラッシングは全然可能です。
ただ、適切な”ええもん”を選ぶことでより楽により効率よくブラッシングすることが出来ます。
お手入れ用のブラシといってもたくさんの種類があるので中々どれを選べば良いのか分かりませんよね。
革靴をお手入れするためのブラシには大きく分けて、馬毛、豚毛、羊の毛の3種類に分類されます。
その中でもホコリなどのごみを払うのに適しているのは馬毛のブラシです。
馬毛は適度にコシがありながら、柔らかさも併せ持つのでホコリなどのごみを払い落とすのに優れた効果を発揮してくれます。
また、馬毛のブラシでも沢山の種類がありますが、毛量が多く持ちやすいものを選びましょう。
毛量が多いとほこりやごみの払い落としの効率がよく、持ちやすいことでブラシを扱いやすくストレスになりません。
持ち手は持ちやすいように形状が工夫されていて、毛の量も多い割に抜け毛も少なくとも、外観の格好良さも兼ね備えるええもんです。
ブラッシングのお手入れを続けるコツ
なによりも面倒くさいと思わず、にいかに手軽に出来るかだと思います。革靴へのブラッシングが生活の一部になれば理想的ですね。
革靴にブラッシングをする理由は、革靴に付着したごみやほこりを払い落とすためとお伝えしました。
そもそも革靴にそういった汚れが着くタイミングがいつなのかというと、外に履いて行った時です。
となると、革靴を履いて通勤や通学、はたまた遊びに行った時に汚れが着くことになります。
つまりは、外出して帰ってくるたびにブラシでお手入れすることが理想的ということになります。
ブラシはいつもの収納箱の中に入れててしまうと取り出すことがまず手間なので、なかなか面倒ですよね…
なので、ブラシだけは玄関に置いておくことをオススメします。
玄関にブラシを置くことで、家に帰ってきても革靴をお手軽にブラッシングすることが出来ます。
帰ってきてブラッシングすることが習慣付いて生活の一部になってしまえば、無意識にでも革靴を脱げば出来るようになるでしょう。
玄関に置いてもかっこいいように置いておく容器を工夫したりすると良いと思います。
まとめ
ブラシだけでも革靴は綺麗にすることができるので、まずはお手入れを始めてみることが大切です。
ブラシを使ってのお手入れ方法が分かれば誰でも簡単にできると思いますし、お手入れを身近にして革靴のことを大切にしてあげればより愛着が湧いてくると思います。
そうなれば、より革靴のお手入れに興味を持つようになり、気付けば革靴お手入れの沼にハマっていることでしょう。
その最初の第一歩として馬毛ブラシだけのお手入れをお勧めします。
また、革靴お手入れ中級者以上の方は今一度ブラッシングの仕方を見直して、より楽しく効果的にできるブラッシングを模索してみて下さい。
ブラッシングは簡単でありながら非常に奥が深く楽しいことだと僕は思います。
皆さんも是非より楽しくブラッシングライフを過ごしましょう。