革靴のつま先にトゥースチールと呼ばれる鉄を付けるかどうか。革靴好きなら悩みの種の一つだと思います。
靴屋さんに付けてもらうとお金もかかるし…
そのお金をケチるとどうなるか、僕の革靴を題材に紹介したいと思います。
トゥースチールとは
まず、トゥースチールについて簡単に御説明します。
トゥースチールとは、革靴のつま先に取り付ける金属の板のことをいいます。
この写真の革靴の先端についているシルバーの部分です。
トゥースチールはソール(靴底)が革製である場合に装着することが出来ます。
トゥースチールの材質には大きく分けて、ステンレス製と真鍮製があります。
ざっくりとした特徴は以下の通りです。
- ステンレス製:サビに強く耐久性が良い。色はシルバー。
- 真鍮性:ゴールド色でビンテージ感がある。ただ、ステンレス製より耐久性に劣る
トゥースチールを付けなかった革靴を履いたらどうなるのか
こちらは先日購入した、レイマーの革靴です。
しっかりソールはレザー製で半カラスが美しい仕様になっています。
この革靴は、トゥースチールを取付して貰うことはせずにそのままで履こうと決めていたのですが、
レザーソールの爪先が削れて、大変見た目の悪い状態になってしまいました。
押し潰されたソールの革が、革靴を上から見た時でも見えるようになってしまっています。
決してこの記事を書くためにチャレンジしたわけではなく、トゥースチールの取付賃をケチってしまったが故なので悲しいです。
また補足ですが、スコッチグレインの革靴のレザーソールの爪先だけにゴム板が装着されているので、いきなり履いてもソールの爪先部分が潰れてしまうことはありません。
こんな細かなところにまでにこだわりと気遣いを感じるのは流石のジャパンメイドです。
トゥースチールを付けたあと
流石にこのままではまずいと思い、大阪のシューケアマイスター工房に持っていき、補修とトゥースチールの取付を依頼しました。
今も履いているシェットランドフォックスの革靴も同じようなことになったのですが、その時はそのまま放置して履いていました。
まあ、履いているうちに馴染んで勝手に綺麗になるかなと思っていたからです。
しかし、状態は全く良くならずに爪先らへんが大変カッコ悪い状態を維持してしまっていました。
手前の革靴がつま先の補修とトゥースチールを取り付けてもらったものです。
プロの手に掛かれば、こんなに綺麗になって戻ってきます。
これでレザーソールの爪先が潰れるてはみ出てしまったりすることはないでしょう。
細かなところですが革靴のカッコいい見た目を損なわないためにも、トゥースチールの取付は大事なことだと思いました。
まとめ
トゥースチールをつけた方が良いのか、そうでもないのかという議論は頻繁に行われていますが、見た目を綺麗に保ちたいのであれば無難に付けておくのが正解だと思います。
あらかじめレザーソールの爪先にゴムなどが取り付けられている革靴については、そのままでも問題ないと思いますが、ほとんどの場合は何もついていません。
歩き方にもよるのかもしれませんが、トゥースチール無しですと僕のレイマーの革靴のようになってしまうかもしれません。
手間とお金は掛かりますが、カッコいい綺麗な革靴を保つためにトゥースチールをつけるようにしましょう。