スコッチグレインの匠シリーズについて
アウトレットやファミリーセールの時に購入することが出来る、特別仕様な革靴です。
アウトレットのスコッチグレインでは、大きく分けて2万代のものと、3万円代以上のラインナップがあります。
- 2万円代:アウトレット専売の国産レザーの革靴、過去に百貨店で売られていたモデルなど
- 3万円代以上:匠シリーズ等
匠シリーズには、フランスのアノネイ社、ドイツのワインハイム社などの海外の最高品質の革を生産しているメーカーのものが使用されています。
それらの革が使われている革靴はもっと高価なので、なかなか購入に踏み切ることが出来ないのですが、スコッチグレインの匠シリーズは3万円を用意できればお釣りが来るほどの高品質の革靴を購入することが出来ます。
匠シリーズのカッコよさに魅了されて、革靴沼にハマってしまうこと間違いなしです。
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スコッチグレイン匠のUチップ仕様について
僕の購入したスコッチグレインのUチップの仕様、特徴についてご紹介します。
同モデルの物もスコッチグレインのアウトレットに行けば入手することができるので、ぜひ参考にしてみてください。
モカ縫い・センターシーム
写真のように、Uチップは甲の部分の革が2枚縫い合わされて構成されています。
この縫い方をモカ縫いといいます。
モカ縫いには様々な種類があり、それによって見た目が大きく左右されるので、Uチップの個性が出る一番大切な要素です。
僕の匠シリーズのUチップは、いわゆる乗せモカといわれる種類のモカ縫いが施されています。
比較的シンプルでお上品な見た目になる部類の縫い方だと思います。
また、アッパーの先の方に縦に一本縫い目がありますが、ここをセンターシームと呼びます。
この一本縫いがあるおかげで、靴に立体感がてるのでよりUチップの形が際立つので気に入っています。
ダブルソール
簡単にいえば、革靴のソール部分が2枚重ねになっている使用です。
ソールに厚みがあると重厚感がでるので凄みのある見た目になるような気がします。
反りが悪くなるので歩き心地は少し落ちてしまうのがこの仕様の難点ですが…
ヨーロピアンボックスカーフ
この匠シリーズのUチップには、高級革の一つヨーロピアンボックスカーフが使用されています。
艶めき溢れる黒色とモチモチの革質が特徴です。
3万円で買える革靴に使用されている革では無いと思うので、試し履きの時に教えてもらった時は驚きました。
スコッチグレイン匠シリーズUチップのカッコいいポイント
ヨーロピアンボックスカーフの黒色の艶感がとても綺麗。
僕の購入した匠シリーズのUチップには、ドイツの有名タンナーのヨーロピアンボックスカーフの黒色が使用されています。
ヨーロピアンボックスカーフの黒色は、他の革の同色に比べて、艶感があり透き通ったような綺麗な黒色です。
これはヨーロピアンボックスカーフのきめ細かな革質故の発色だと思います。
特別にクリームを付けたりしなくても、磨いてあげるだけで黒が美しく輝きます。
もちもちの革質のおかげで足馴染みがいい。
ヨーロピアンボックスカーフは革表面がきめ細かく、そのおかげが大変もちもちです。
もちもち革質のため、足を入れた時にいい感じに伸びてくれて優しくフィットしてくれます。
ジャストフィットのサイズ感で革靴を購入したときは、馴染むまでに足が当たるところが痛かったりしますが、もちもちなのでかなり痛さが軽減されます。
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重厚感溢れ出るダブルソール仕様。
ダブルソールとは、簡単に言えばソール部分を2枚重ねて厚みを出したソールのことです。
ソール部分が分厚くなることで、耐久性や耐水性の向上、重厚感ある見た目の変化などの効果があります。
ソールが分厚くなると言っても、あくまでもカジュアル過ぎないくらいの厚さで、ちょうど良い重厚感を感じさせてくれて渋さアップです。
外羽Uチップは仕事にプライベートに履く場所を選ばない。
外羽+Uチップの組み合わせは仕事場でもプライベートでもカッコよく合わせて履くことが出来ます。
革靴は仕事場に履いて行くもので、平日にしか出番がないのが基本かなと思いますが、このUチップはプラベートな場面でもカジュアルな服装に合わせて格好良く履けます。
どんなシチュエーションにも対応出来るので、匠のUチップの活躍頻度は高めでしょう。
スコッチグレイン匠シリーズUチップの気になる点
ダブルソール仕様のため、つま先が削れやすい
ソールに厚みがあるダブルソール仕様は反りが悪いこともあり、歩行時のつま先への負担がかかりやすく削れやすくなる傾向にあると言われています。
僕個人的には反りの悪さはあまり気にならないのですが、噂通りつま先の削れは早い気もします。
つま先が削れると、見た目が悪くだけではなく、最悪はオールソールの時に悪影響が出てしまいます。
その対策として、僕はトゥースチールを装着してもらい、つま先の減りを軽減することにしました。
ダブルソール仕様の場合は、トゥースチールはマストになると思いますので参考下さい。
レザーソールなので雨の日の着用を極力避ける必要がある
ソールがレザー製なので、雨の日に履いて外出すると様々なデメリットがあります。
1.カビの原因になる。
2.レザーソールが濡れた後に油分が抜けカチカチに乾燥してしまうので、歩行時に摩擦が強くなり減りが速くなる。
3.レザーソールが濡れて柔らかくなっている間は、歩行時に踏んだ小石などが刺さってしまう。
どれもソールを痛める原因になるので、雨の日に履くことは避けた方がよいでしょう。
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まとめ
僕にとっては2足目の匠シリーズでしたが、期待を裏切らない革質の良さや堅牢感があり、今回もカッコいい経年変化をしてくれそうでとても今後が楽しみです。
特別なお手入れをしなくても、もはやブラッシングだけでも艶々になるので、匠シリーズのポテンシャルにはやはり驚かされます。
また一年後くらいに、どのような経年変化を遂げたか報告できたらなと思います。
ぜひ、あなたも自分の目でスコッチグレインの匠シリーズのクオリティの高さを実感してみてください。
絶対に欲しくなってしまうと思いますが、後悔はしないはずです。
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